Borgと言う沼 Part2
Borgの各パーツがキチンと接続できるかと、ピントが来るかを確認しました。
まずは2インチ化です。
手持ちのBaaderが接続できるかですが、結果的にできました。
ちょっとややこしいです。
M56→M57は基本として。
本当はM57から2インチホルダーM→Baader→各アイピースが理想です。
しかもできれば1.25アダプターで1.25サイズのアイピースも利用可能なのがgood。
結果は
①william optics 40mm swan → ×(ー5mm位)
②BaaderZoom1.25 → △(-2mm位(ただし 8mm~16mmはOK)
③Vixen HR2.4 → ○
イマイチですね。
Baader天頂ミラーは望遠鏡側は簡単に筒を外せて、外すとシュミカセネジが切ってあります。
そこで、鏡筒→M57→シュミカセネジ→天頂ミラーにしたところ全ての組み合わせでピントが出ます。
でも、天頂ミラーは回転しないので鏡筒をいちいち回転する必要があります。
反射望遠鏡じゃあるまいしこれでは面倒。
仕方ないので回転装置を中間に挟む事で解決しました。
すごくコンパクトで中々です。
次にカメラですが、こちらは最初から組み合わせがわかっていたので簡単です。
中々の剛性もありいい感じ。
実際にこの組み合わせで、週末突撃です。
おまけでFS-60Qの保管時の状態です。
前後キャップを買いまくった結果コンパクト収納ができるようになりました。
対物部
Q ユニット
鏡筒部と接岸部
分解すれば最長部でも20cm以内。
コンパクトですね。
天頂ミラーについて
わりと良く使う道具に天頂ミラーがあります。
大きくは、ツアイスサイズ(24.5mm)、アメリカンサイズ(31.7mm)、2インチサイズ(50.8mm)があり、最近は31.7mmまたは50.8mmサイズが主流となっています。
で、今日はその道具の中から2点、手持ちの天頂ミラーを紹介します。
一つ目はBaaderのウルトラブライトクリックストップです。
流石に5年前に購入しているので反射率はやや落ちていると思いますが、使用率は一番です。
重量は520g光路長114mm の巨大です。
柔な フォーカサーでこれに超広角アイピースだと1kg以上になるので確実にたわみます。
しかし、クリックストップの作りは逸品で新月の夜でもアイピースを 落とすような事態は皆無です。
また、Baaderらしくネジやパーツ化されていて フィルターネジやシュミカセネジも切られているので、使い勝手に文句はありません。
欠点は重量と光路長と価格ですね。
この価格ならばもう少し足して、某眼鏡屋さんの銀コート正立ミラーの方が良い気もします。
もう一点はタカハシ純正の 31.7mm天頂ミラーです。
タカハシ製品の中では価格もこなれていて、カラーも悪くありません。
ただ色々欠点もあり他社製の抜け止め付きアイピースとは相性が悪く、ガタ付きが酷い。
特にビクセンのHRとは相性が悪くほぼ使い物にならないです。
タカハシのアイピースってあまり使ったことないけど、抜け止め溝って切ってないのかな?
しかも、前後キャップもついていない。
実質的に要らないかもしれないけど、精神的にはほしいな~。
なので、これだけは後付けで購入しています。
抜け止めの件はどうにもならないので、利用するアイピースを制限するしかないのかな?
でも、FS-60Qにも天頂ミラーと同じ方式でアイピースを固定するのだけど、こちらは天頂ミラーよりはしっかりと締まるんだよね。
ちょっと重いけど、2インチミラー⇒31.7mm変換リングで対応するほかないのかな?
Borgと言う沼
FS-60Qは口径的には所詮60mmでしかないので、逆に単焦点、K-70+アストロトレーサーを活かした軽量コンパクトお気軽撮影セットを目指したいと思っています。
アストロトレーサーの良いところは、三脚とレンズさえあれば、簡単なキャリブレーションで少なくとも広角でレンズでは恒星時追尾して点像撮影できます。
そうなると、FS-60Qはその間遊ぶので、2インチでもつけて天の川下りでもしたいのが人情です。
ところが、タカハシパーツでこれを実現しようとすると、、、
FS-60Qの筒外焦点 約122mm
FS-78用2インチ変換リング 9,800円(税抜き) 光路長 39.5mm
手持ちのBaaderクリックロック2インチ天頂ミラー 光路長 114mm
天頂ミラーの望遠鏡側の光路長は相殺されるもののかなりギリ。
9,800円払ってこの賭けをするのか???
答えは当然Noです。
こりゃBorgだな。
と、言う訳でこうなりました。
※○ターべース様お世話になりました。m(_ _)m
ちなみに当店はタカハシだけでなくBorgパーツも中々の品揃えです。(業界No1は言い過ぎ?)
Borgの入り口 M56⇨M57 変換リング 7911 3,619円(税抜き) 光路長7mm
2インチホルダーM 7505 3,619円(税抜き) 光路長40mm
回転装置 7352 11,000円(税抜き) 光路長 13mm
カメラマウント 7000 3,333円(税抜き) 光路長5mm
Kマウントカメラアダプター 5002 3,333円(税抜き) 光路長9.5mm
M57⇨シュミカセネジ変換リング 7502 4,286円(税抜き) 光路長5mm
以前からのもの。
2インチホルダーM 7505 3,619円(税抜き) 光路長40mm
シュミカセ⇨M57変換リング 7424 4,286円(税抜き) 光路長10mm
ついでに、FS-60Q用の前後キャップ色々とタカハシ製の31.7天頂ミラー用のキャップ※なんと標準では付いていない。をゲット。
ちなみにタカハシ純正回転装置はなんと18,000円(税抜き) !!
※しかもタカハシは定価販売。Borgはだいたい15%引き。
M57標準化は強みですね。
シュミカセでもタカハシでもビクセンでもSYNTAグループでも、変換リング一つで何とかできてしまう。そもそも業界標準をカメラ業界も望遠鏡業界も作って欲しいけど。
こりゃBorgになるのは仕方なしですわ。
で、実際どうなったか?
それは次回にて。
ボウズ?
仙台のチョイ見スポットの開拓で、大倉ダムに行ってきました。
GPV的には終日雲無し。イイね。
湖畔には公園もあって、自動消灯タイプのトイレ完備。
広い駐車場もあり地上20度くらいは360度視界確保。
しかし、仙台では結構な観光スポットの定義山のお膝元とあって結構な車通りがあります。
また、遠方とはいえ街灯も周囲を半周はあり、真っ当な写真は撮れそうにはないです。
あくまで、チョイ撮りチョイ見スポットです。
天文台からは10kmチョイなので、帰りに寄るとかでも使えそうです。
GPVは終日快晴。
しかし、大倉ダムに近づくに連れて、雲行きが怪しくなり到着した時には視界8割は雲になっていました。
今さら、石巻行くのも嫌だし。せっかくだから定義山で揚げでも食べてそれから考えようかと。
空もこんな感じです。
揚げは美味いです。
こんな田舎にここだけすげー人ですが。
ちなみにお寺含めて揚げ屋さん以外はガラガラです。
で、そうこうしているうちに日もどっぷりと暮れて、結構真っ暗闇に。
例の公園の駐車場に戻って、さらに時間を潰しました。
一応 fs-60q と11x80 の実質的なファーストライトです。
CPC1100も持ってきましたが、この天気だし設置せず。
fs-60qは土星で高倍率性能の確認をしようと思いましたが、残念ながら金星と火星のみ。
アンドロメダ星雲と二重星団、月と輝星でベガを見ました。
でも雲でどれもイマイチです。
11x80 は中々良かったですが、グリスが気温で硬くなり怪力じゃないとピントリングが回りません。
こりゃ、その内に大々的なメンテが必要そう。
風も強いし、気温も5度で寒いし、早々に撤収です。
カメラも出す気にもなりません。いわゆるボウズですね。
帰りはいつもの 愛子のこうしゅうラーメン で、にら南蛮大盛りにタップリのニンニクをinして帰路に着きました。風邪引きそうでしたがお陰で吹っ飛びました。
タカハシ君
聖地、万世橋。
肉の
いや、こっちの方で。
で、コレ。運搬し、
開梱。
FS-60Q 登場です。
本当はCB+レデューサーが良かったんだけど。
ひとまずは、眼視も試したく。
タカハシはTG経緯台はあるけど、鏡筒は初めてゲットです。
天文台にはFC100&FS102があり、さらにTOA150もあるので、今更感もありましたし、高級感だけで言えばいっときはTV-85も4年くらい使っていたので本線はBorg71FLかなと?
でも結局軍門に下りました。
差さっているのはHR2.4mmです。
F10だと実の250倍。売り文句的には超解像だけど、解像も像の暗さもイマイチかな〜。
12月に天文台でTOA150を借りたので、アイピースはその際にリトライです。
やっぱりカッコいいね。
レンズはフローライト。
接眼部はガタゼロ。
ファインダーは古風なネジ止め式。
がっちりだけど超軽量。
高級感は流石にTelevueには敵わないけど、強そうです。
で、眼視性能は。。。
※ベランダ編、写真性能はまた別で。
予想通りですが、F10は暗いです。
M42でさえも4mmでは淡すぎる。トラペジウムも辛い感じ。
※空の状態も良くないけど。
エクステンダー外してF5.9で見ると明るいし良くなりました。
無理すれば200倍もだけど常用は120倍までかな。
むしろBORGでM56→M57変換して、2インチで40mm70度はすごい良いです。
今の望遠鏡ライナップでは暗い天体はCPC1100、惑星はGINJI200N、ちょい見と天の川散策はfs-60cbになりそうです。
見え方的には、11x80双眼鏡よりも淡い星々が点像で見えている感じで、表現は難しいですが、像質が硬く見えています。
無理して高倍率で目を凝らして惑星見るよりもRFTでゆったりと銀河を流し見する方が精神的にも良さそうです。
今度はレデューサー付けてF4.2、6.375倍、11度もチャレンジしてみたくなりました。もしかすると重量的に手持ち単眼鏡も出来そうか?
11x80の価値は?
春日部の某光学中古屋 様からかなりの格安で メーカー 不明の 11x80双眼鏡が 光学系特 A で出ていたので思わず購入してみました。
某中古屋様は以前も 店舗利用したこともあり、まあ大丈夫かな?と思って思い切りました。
梱包は中々丁寧で、古いですが状態は確かに良さそう。
早速、 昼間にベランダから外を眺めました。
片目で見る分には Nikon18x70IFにも負けない良像で当たりだと思いました。
しかし両目で見るとなんかぼやけると言うか眠い絵になります。
土曜日の 夜に火星を見て見ると左右で視軸の上下ずれがかなり発生しています。
なる程、安い理由はこれでしたか。
まあ、光学製品には良くあることなので、光軸調整です。
左右プリズム上部2ヶ所と下部1ヶ所に光軸調整ネジがありプリズムの傾きを調整します。
傾け過ぎると接眼部との視軸が合わなくなるので結構手間ですが、追い込めばレンズの性能通りの見え方になるので頑張りどころです。
反射望遠鏡の光軸調整と同じですね。
こちらは直視しながらできるので、ずっと楽ですが。
完璧ではないですが、まあ良いところまでは追い込めたと思います。
ただし、今は目にちょっとした病気があり、目の焦点と軸と色判別が左右で全くあっていないので、治療完了時におそらく再調整が必要になりそうです。
とにかく、安価な双眼鏡の性能も元に戻ったので良しとしましょう。
※ただ、覗けば直ぐにわかるので光軸ズレは絶対に確信犯で売っていたのでは?
Marsaceと言うメーカー
今回は結構マニアな製品のレビューです。
Marsace BT-2541T です。
台湾の新興メーカーが作っているようです。
日本のカメラアクセサリーメーカーのHAKUBAが結構押しているメーカーでもあります。
HAKUBAは何故かいままでは三脚には力を入れず?商品ラインナップも微妙な感じでしたが、方針が変わったのか、Marsaceをかなり乗っかり気味で押しています。
とわいえ、三脚界はいまやカーボンではGitzo一択であり、その他メーカーは価格帯を
大幅に下げることでGitzoとの直接対決を避けている現状があります。
※あくまで個人的な見解です。
実際、大型量販店で中型三脚(大型ではない)をさわってみると、Gitzoがどれだけ良い
物を送り出しているのかが良くわかります。
※大きさ、重量、剛性のバランスが素晴らしい。価格だけがネック。
なので、最終的には皆Gitzoになってしまう。
だって、たかが三脚なのにラインナップのほぼすべてが10万円超です。
正直、2番手以下の各メーカーはどのメーカーも似たり寄ったりで、デザインだけで
選べば良いと思います。
ところが、その隙間を縫って出てきたメーカーがMarsaceです。
例えば、某イタリア系メーカーや台湾系メーカー、日系メーカーの中型カーボン三脚と
Marsaceの剛性を比べると段違いです。
っと、前置きはこの程度にして。
要は古い三脚を売ったので、これを元手に新型の三脚を物色しようと大型量販店に見に
行ったら、Marsaceに出会ってしまった訳です。
ちなみにこの時には既に、どれにしようか決めていったのですが、実物をさわったところやはりふにゃふにゃでこりゃだめだなってことになったのです。
う~ん、でもGitzoのトラベラーが良いのはわかるけど、10万は高いしな~と。
それで色々と物色しましたが、結局Gitzo以外で求める剛性のものは一切見つからず。
なんか、聞いたことのないメーカー三脚があったので、さわってみると、Gitzo並みの
剛性があるではないですか。。。と。
でも、聞いたことのないメーカーだし、大丈夫なのかな~と、色々悩みその日は買わず
じまい。
Gitzoの中古にしようかとも思いましたが、結局中古でもある程度の状態のものは、7万
くらいの値がついている。
更に悩んだ結果、Amazon着払いで届きました。↓
まず、ケースも結構頑丈にできている。
雲台反転方式で格納。最近の流行りです。
三脚を反転させたところです。
雲台も高級感があります。
レベラーも、通常位置だけではなく、横位置にもついているのは設計者が確実にカメラを利用している人だからこそつけたのでしょう。
全て伸ばしたところ。
エレベータートップにすると、170cmくらいはあるかな?
三脚は3段階に角度調整可能です。
三脚のうち一本を外して、
センターボールに取り付けると、なんと一脚に。これも、最近の流行りかな?
まぁ、組み立てが面倒くさいので最初から一脚使いますけどね。
で、実際に使用した感想ですが、、、
自由雲台は、微妙ですね。
※Marsaceが微妙というわけではなく、利用用途があっていなかった。
これは、Gitzoで良い雲台がかなり安価で某オクでゲットしているので交換予定。
肝心な三脚は、剛性には満足できています。
もちろん、重量も軽くて取り回しは抜群です。
脚の出し入れは、良くも悪くもないってところでしょうか?
※回転させる方式は、面倒くさいかもしれない。
でも、重量的にはこの方式がベターなのか?で、あれば仕方なし。
少なくとも、ミラーショック後2秒程度からシャッター開放してもブレは拾っていないので、この点でも合格ですかね。
ISO3200 F6.3 300mm K-70 アストロトレーサー 10s解放 JPEG 画像処理なし
※真ん中は、M31 アンドロメダ星雲です。
と、言うことで、あまりメジャーではないけど良いメーカーであり、良い製品です。
カーボン三脚を購入予定であれば、お勧めできる三脚です。